損失回避性
Loss Aversion
- 英語
- Loss Aversion
- 分野
- 行動経済学・行動ファイナンス
- 基準
- 取得価格などの参照点
損失回避性とは
損失回避性は、同じ金額の利益を得る喜びより、損失を被る苦痛を強く感じやすい心理傾向です。プロスペクト理論では、人が最終的な資産額だけでなく、取得価格などの参照点からの利益・損失として結果を評価することと結び付けて説明します。
リスク回避との違い
損失回避
参照点より下になる「損失」を強く避ける傾向です。損失を確定しないためリスクを増やす場合もあります。
リスク回避
同じ期待値なら結果のばらつきが小さい選択を好む性質です。損得の参照点とは別の概念です。
投資判断での対策
購入前に投資理由、目標配分、見直し条件、損失許容額を記録し、価格下落後も同じ基準で再評価します。個別銘柄の取得価格ではなく、ポートフォリオ全体の目的と将来キャッシュフローを見ます。
自動積立や定期リバランス、注文ルールは感情的判断を減らしますが、機械的な損切りが常に最適という意味ではありません。
損失回避性についてよくある疑問
- 損失は利益の必ず2倍つらいのですか?
- 固定倍率の普遍法則ではありません。実験、金額、個人、状況で強さは変わります。
- 含み損を持ち続けるのはすべて損失回避ですか?
- 違います。合理的な将来評価に基づく保有もあり、理由と代替案で判断します。
- 損切りすれば克服できますか?
- 一律ではありません。事前ルールと分散、定期見直しで判断の偏りを管理します。
- 関連用語
- プロスペクト理論損失回避性を含む意思決定理論
- 行動経済学心理を取り入れて経済行動を分析する分野
- メンタルアカウンティングお金を心の勘定に分けて扱う傾向
- ロスカット損失拡大を抑えるための決済
- リバランス資産配分を目標へ戻す規律的な見直し