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金融経済用語辞典の「さ行」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

サイコロジカルライン

サイコロジカルラインとは、サイコロとも呼ばれるオシレーター系のチャート分析の一種。サイコロジカルとは心理的なという意味があり、株価の上昇が続けば相場は加熱しピークを打ち、逆に下落が続けば相場は逃げムードとなり逆に底を打つという逆張り戦略に基づくチャート。



サブプライムローン

サブプライムローン(Sub Prime Loan)とは、主に米国において貸付が行われた住宅担保ローンの中で優良顧客(プライム層)以外のものを指す。狭い範囲で例えると、住宅を担保する住宅ローンが対象となるが、広義にはその他の担保ローンも含まれる。



サムライ債

サムライ債(さむらいさい)とは、日本国外の発行体が日本で発行する「円建て債券」のことを指す。日本では1970年にアジア開発銀行が発行したものが最初。日本市場は歴史的な低金利が続いており、こうした低金利での資金調達を背景に国内でのサムライ債発行も行われている。



サヤ

サヤ(Spread)とは、買値と売値の差のこと。スプレッドともいう。通常このサヤが大きい市場は流動性が不足していると考えられる。また、質は同一で満期が異なる確定利付債の利回りの差を表すこともある。



サラリーマン大家

サラリーマン大家とは、会社勤めなどのサラリーマンをやりながら、アパート経営やマンション投資などにより不動産に投資をしてダブルインカムを得ている人のことを指す。とくにマンション投資などに場合には減価償却費を活用し本業の所得に対する節税効果が謳われていることも多い。



サーキットブレーカー

サーキットブレーカー(Circuit Breakers)とは、取引一時停止措置のこと。パニック売りを抑えることを目的とした制度のことで価格が一定以上の割合で下落した場合、取引所が強制的に発動する取引停止措置。値幅制限もサーキットブレイカーの一種。



ザラバ方式

ザラバ方式(ざらばほうしき)とは、株価の値決めにおける方法のひとつ。主にザラバ中(寄り付き後の取引時間中)の価格決定方式のため、ザラバ方式と呼ばれる。対義語は、寄り付き、大引け時の値決め方法である「板寄せ方式」。



ザラ場

ザラ場(ざらば)とは、株式取引における取引時間のうち、前場や後場といった相場が始まる時である「寄り」と相場が終るとき「引け」の取引開始と取引終了を除いた時間のことを指す。



三尊

三尊(さんぞん)とはテクニカル分析用語の一つ。相場の反転を示唆するテクニカルパターンの中でも信頼できる(騙しが少ない)といわれている。大きな戻し(頭)と、それよりも小幅で必ずしも対象ではない戻し(両肩)で構成される。



三山

三山(さんざん)とは、ローソク足を使ったチャート分析の一種。三尊・ヘッド&ショルダーとも呼ばれることがある。形状としては三つの山になるように、上値を3回試したが、上値が重く上値を越えることができない状態を指す。酒田五法の一つ。



三空

三空(さんくう)とは、ローソク足を使ったチャート分析に関する用語の一つ。陽線または陰線が3回連続で続き、それぞれの間に窓(ギャップ)があること。酒田五法の一つ。



三角保ち合い

三角保ち合いとは、テクニカル分析で利用される価格パターンの一種。一般的にボックス圏における相場の保ち合いを意味しており、三角保ち合いの後相場に動きが出るといわれている。おおむね1ヶ月程度の保ち合いの後動意があるとされ、3ヶ月を超えることはほとんどない。



催促相場

催促相場(さいそくそうば)とは、企業や政府などに対して決定等を促すために株価を始めとした相場の動きによってそれを推し進めさせようとする相場状況を指す。特定の政策が期待されて株価などが先行して上昇した際に、それが中々発表されないことで株価が下がることによって、その政策の実行を促す相場。



債券

債券(さいけん:bond)とは有価証券の一種で、あらかじめ利率や満期日などを定めた金銭債権の内容を実体化させて発行するもの(券面化されず電子的に発行されるものもある)。国、地方自治体、企業、外国政府、外国企業など社会的に一定の信用力がある発行体が資金調達を目的に発行する。



債務免除益

債務免除益(さいむめんじょえき)とは、債務免除に生じる会計上の利益の事。債務免除は「相手に対する債券を放棄する」という事。資金を借りていた側(債務者)からすると、この債権放棄によって経済的な利得を受けることになるため、会計上は利益(特別利益)と見なす。



債務超過

債務超過(さいむちょうか:Insolvency)とは、偶発債務や予想債務を含む全ての負債総額が資産価値を上回る状態であること。支払不能。要するに保有する資産を全て売却しても全負債をまかなうことができないという状態を指す。



先渡取引

先渡取引(さきわたしとりひき)とは、将来事前に設定された価格で金融資産や商品を購入または売却するという合意の事を指す。先物取引とは異なり、取引所取引ではなく相対取引(店頭取引)となる。フォワード取引ともいう。



先物取引

先物取引(Futures)とは、将来の特定期日に決められた価格で定められた量だけ金融商品等を購入または売却する契約の事を指す。フォワード契約(先渡し契約)と類似するが、公認された取引所において行われ、かつ規格化された契約のしたで取引されるという違いがある。



再保険

再保険(さいほけん)とは、保険を引き受けた保険会社が災害などによる巨額支払いに備えて加入する保険のこと。保険会社は様々なリスクに対して保険という形で万が一の場合に保険金を契約者に支払うのが基本。しかし、巨大災害などにより保険会社の能力を超えた支払いが発生する可能性がある場合など、 保険会社1社でそのリスクを負担できない場合、保険の一部を国内外の保険会社に「再保険」という形で負担をしてもらう。



再投資

再投資(さいとうし:Reinvestment)とは、投資信託用語の一つ。投資信託においてその運用資産を収益分配金として投資家に分配するのではなく、ファンド内部に留保しておくことにより、資産を再投資したのと同じ効果が得られることを指す。



前場

前場(ぜんば)とは、証券取引所における株式取引のうち午前中に行われる立会時間のことを指す。東京証券取引所の場合は午前9時から午前11時までが前場の時間となる。



山林所得

山林所得(さんりんしょとく)とは、所得税における課税所得区分のひとつ。山林の伐採や譲渡による所得を指す。



差金決済

差金決済(さきんけっさい)とは、直接の現金の受け渡しを行わずに反対売買による差金で決済をする取引のことをさす。たとえば、証拠金を預託して直接原資産の買い付けを行わないFX取引やCFD取引、先物取引などは差金決済が行われる。



指値

指値(さしね:Limit Order)とは、証券取引等において執行価格をあらかじめ指定する注文のこと。買い注文の場合は上限価格を指定し、売り注文の場合は下限価格を指定する。対義語は成行。



最後の貸し手

最後の貸し手(Lender of Last Resort)とは、中央銀行が果たす主要機能の一つ。危機的状況に陥った金融機関が資金調達手段を見つけることができない場合に、中央銀行がその資金を融通することを指す。



最恵国待遇

最恵国待遇(さいけいこくたいぐう:Most Favoured Nation)とは、2国間で取り交わされる貿易に関する合意のこと。既に他国に対して実施している関税措置のうち、最も最大の恩恵を相互貿易において行うことを指す。



最終利回り

最終利回り(さいしゅうりまわり:YTM)とは、債券投資における指標の一つ。投資した債券等を満期(償還時)まで保有した場合の1年あたりのクーポン収入(利息部分)と、満期時における償還益(損)を保有期間に応じて按分したものを合計した金額に対する投資額を計算したもの。



最頻値

最頻値(さいひんち)とは、統計で利用される値で、データにおいて最も頻繁に出現する値のことを指す。算術平均や中央値などと同様に用いられ、歪みの大きいデータではこれらの平均値や中央値と違った結果となることも多い。



残余財産分配権

残余財産分配権(ざんよざいさんぶんぱいけん)とは、株式会社が事業を清算する場合に、会社に残っている資産を持ち株数に応じて分配を受ける権利のこと。株主の自益権の一つ。この残余財産分配権がどの程度あるのかを示すのが、BPS(1株あたり純資産)である。



残存期間

残存期間(ざんぞんきかん:Current Maturity)とは、満期まで残っている期間のことで、主に債券を評価する際に重要視される。



算術平均

算術平均(さんじゅつへいきん:Arithmetic Average)とは、平均の一種。全ての値の合計をその値の数で割ることで得られる最も一般的な平均値の算出法である。



裁定取引

裁定取引(さいていとりひき)とは、アービトラージとも呼ばれる取引手法の一つ。金融市場において発生する価格差や金利差などが修正される過程を利用して利益を生み出す投資行動の一つ。



裁定売り残

裁定売り残(さいていうりざん)とは、株式先物取引等における未決済の現物ショート残高。株式先もtの取引の裁定取引における「現物売り・先物買い」の裁定取引における「現物売り」「の残高のことを指す。裁定売り残の増加は裁定解消の際の現物買いにつながりやすい。



裁定買い残

裁定買い残(さいていかいざん)とは、裁定取引における現物株の買い残のことを指す。対義語は「裁定売り残」。裁定取引は先物価格と現物価格の差が理論値以上に乖離した場合に、割安な方を買い、割高な方を売る取引のこと。これにより機械的に利益を得ようという取引。



財形制度

財形制度(ざいけいせいど)とは、正式には勤労者財産形成貯蓄制度という制度。勤労者の貯蓄や持ち家の取得促進を目的として事業主との協力により賃金から一定の金額を天引きして行う貯蓄制度のこと。単に「財形」と呼ばれることの方が多い。



財形融資

財形融資(ざいけいゆうし)とは、財形制度(財形貯蓄)を行っている人を対象とした融資制度のこと。財形融資の中でも代表的なものは、財形住宅融資である。財形住宅融資は住宅財形貯蓄を行っている人を対象に最大4000万円までの融資枠、低水準の住宅ローン金利により融資を受けることができる。



財政収支

財政収支(ざいせいしゅうし:Fiscal Balance)とは、税収に対して資産売却で得た収入を加えた額から、政府支出を差し引いた額を指す。この財政収支が黒字か赤字かで財政黒字か財政赤字かが決定する。



財政政策

財政政策(ざいせいせいさく:Fiscal Policy)とは税金や政府支出の実行などにより政府が予算を通じて景気に影響を与えることを指す。大きく税制の変更(増税や減税)による歳入面財政政策と、公共事業や公共投資などによる歳出面からの財政政策がある。



酒田五法

酒田五法(さかたごほう)とは、罫線を使ったチャート分析の方法の一つ。大きく、三山(三尊)、三川、三空、三兵、三法という5つの種類に分類された罫線の動きから今後の相場の動きを読み解こうとするテクニカル分析手法の一つ。



雑所得

雑所得(ざつしょとく)とは、所得税における課税所得区分のひとつ。利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得のいずれにも該当しない所得を指す。