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金融経済用語辞典の「そ行」に関するカテゴリー記事(用語)の一覧です。

ソフトランディング(景気用語)

ソフトランディング(Soft Landing)とは、本来は航空機が速度を調整しながら着陸することを指す。景気用語としては、景気の拡大局面から調整局面に入る際に、実体経済への悪影響を最小限にとどめることを指す。対義語はハードランディング、クラッシュ。



ソブリンシーリング

ソブリンシーリングとは、ある国の企業の信用格付はその国の政府の格付を上回ることができないという信用格付に関する考え方のこと。たとえば、ある国の格付がBBBの場合、その国の会社(民間企業を含む)はA以上の格付を取ることはできないというもの。



ソブリン債

ソブリン債(Sovereign Issue)とは、政府系機関により発行された債券または保証をつけている債券の総称。政府系機関が保証していれば全てソブリン債であるが、一般的には高格付けの政府が保証している債券をさすことが多い。



ソルベンシーマージン比率

ソルベンシーマージン比率(Solvency Margin Ratio)とは、保険業法により定められた保険会社の健全性を示す指標のこと。支払余力とも訳されることがある。



ソロモン・ブラザーズ世界国債インデックス

ソロモン・ブラザーズ世界国債インデックスとは、世界の主要国における国債の総合投資利回り市場の時価総額で加重平均して指数化したもの。主に世界債券に投資をする投資信託においては最も多く利用されているベンチマークの一つ。



ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの一形態とされ、インターネットを通じて不特定対数との間でお金のやり取りをするうち、貸付や投資に限定されたものを指す。お金を借りたい人とお金を貸したい人(運用したい人)とを結びつけるソーシャルサービスである。



即時決済取引

即時決済取引(そくじけっさいとりひき)とは、株式投資の場合に通常受け渡しまでにかかる期間がない取引のこと。2010年現在、松井証券がPTS取引(施設取引システム)として即時決済取引を提供している。株の現金化がその日のうちにできるほか、差金決済にならないなどのメリットがある。



即金規制

即金規制(そっきんきせい)とは、株式の買い付け代金を即日徴収するという規制のこと。通常の株取引において買い付け注文が成立した場合、決済はその3営業日後に行われるが、即金規制が行われている銘柄については買いつけ時点で代金が必要となる規制のこと。



増収増益・増収減益・減収増益・減収減益

増収増益・増収減益・減収増益・減収減益。これらはいずれも企業の収支状況を過去と比較したときに用いられる言葉。「収」の部分は売上高を示しており、「益」の部分は最終利益(当期純利益)を示すことが多い。



増担保規制

増担保規制(ぞうたんぽきせい)とは、信用取引における規制で、委託証拠金率を証券取引所が引き上げる規制措置のこと。信用取引の委託証拠金率は最低30%以上とされているが、証券取引所が一時的に特定銘柄に対しての委託証拠金率を引き上げる。



底値

底値(そこね)とは、相場における最低の価格のこと。対義語は天井。相場が下げきった時の価格のことをさす。



想定為替レート

想定為替レート(そうていかわせれーと)とは、輸出や輸入などを行う企業が業績の将来見通しを行う際に、前もって決めておくドルやユーロなどの為替レートのこと。決めておくといっても、業績予想のために仮に決めておくだけで、相場が変動した場合は想定為替レートが変更されることも多々ある。



損切り

損切り(そんぎり)とは、ロスカット、ストップロスなどとも呼ばれる。含み損が出ている投資において損が出ている状態で売却(決済)を行って損失を確定させる注文のことを指す。対義語は「利食い」。



損失回避性

損失回避性(そんしつかいひせい)とは、行動経済学、行動ファイナンスにおけるモデルの一つ。人は利益から得られる満足度よりも損失によって得る苦痛の方をより大きく評価するという心理のこと損失は同額の利益よりも強く評価されるというもの。



損害保険

損害保険(そんがいほけん:general insurance)とは、略して損保とも呼ばれ、自動車保険や火災保険、船舶保険などが該当する。これらの保険は偶然の事故により生じた損害を補償するための保険であり、損害率に応じて保険料が定められる。



損益計算書

損益計算書(そんえきけいさんしょ:Profit and Loss Account)とは、P/Lとも表記される企業の計算書類の一つ。「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」と並んで企業の財務分析における重要な決算書類である。



損益通算

損益通算(そんえきつうさん)とは、所得課税において2種類以上の所得があり、1つ以上の所得が赤字で他の所得が黒字という場合に、それぞれの黒字の所得と赤字の所得を一定の順序に従い差し引き計算を行い、利益と損失を合算して計算することができるというもの。



早期償還条項

早期償還条項(そうきしょうかんじょうこう)とは、投資信託や債券などに付与される特約事項の一つ。償還日(償還期限)の前に当該投資信託や債券などを繰上償還するための条件や決まりなどを指す。



相場操縦

相場操縦(そうばそうじゅう)とは、金融商品取引法上禁止される行為。有価証券売買やデリバティブ取引などにおいて、相場を変動させることを目的として行われる行為のこと。見せ板、風説の流布などが代表的。2006年には罰則が強化された。



相対強度指数

相対強度指数(そうたいきょうどしすう)とは、相場のテクニカル分析において用いられるオシレーターの一種。RSIのこと。



総会屋

総会屋(そうかいや)とは、特定の職業というわけではなく株式会社の株数を保有し株主としての権利行使権を濫用することにより不当に金品などを得るものを指す。プロ株主とも呼ばれることがある。英語では、Racketeerと訳される。



総合口座(銀行)

総合口座(銀行)とは、銀行における口座において最も一般的なもので、一つの口座を開設することで普通預金口座と定期預金口座がひとつの通帳で利用可能となったもの。通常銀行に口座を開設する場合、特別な指示や断りがない場合はこの総合口座に口座を開設する形になる。



総合課税

総合課税(そうごうかぜい)とは、複数の所得をまとめて総合的に課税するという所得税の課税方式の一種。対義語として二元的所得税などが挙げられる。日本では、原則総合課税が採用されているが、利子所得に対する源泉分離課税や、株式の配当所得や譲渡所得に対する申告分離課税など現実的には完全な総合課税は達成されていない。



総量規制(貸金業)

総量規制(そうりょうきせい)とは、貸金業法による規制の一つ。個人の借入総額が原則として年収の3分の1までに制限されるしくみを指す。消費者金融による借入やクレジットカードにおけるキャッシング枠等が対象となり、たとえば年収300万円の人は総額100万円以上の借入が制限される。