MSワラント

Moving Strike Warrant

英語
Moving Strike Warrant

MSワラントとは

MSワラント(Moving Strike Warrant)とは新株予約権の一種で、行使価額修正条項が付与されたもの。

詳しい説明

新株予約権は一定の価格で新株(株式)を取得できる権利だがMSワラントはその権利行使価格を修正することができる。MSSOとも表記されることがある。

たとえば、権利行使価格1000円で下限行使価格700円。権利行使価格は当日終値の90%といった具合になる。この場合、MSワラントを取得したものは、いつ権利行使をした場合でも下限行使価格以上であれば10%の差益を得られることになる。

MSワラントの場合、権利行使をした時点で資本金の払い込みがなされるため、MSCBと異なり、発行企業はMSワラント発行時にキャッシュを得ることはできない。代わりに新株予約権(ワラント)の売却代金を発行時に得ることができる。

MSワラントの問題点はMSCBと同様に、株価への下方圧力がかかりやすい点にある。 MSワラント取得者は相場が下がったとしても一定の利幅は享受できる、逆に株価が高いうちから空売りを仕掛ければ、空売りによる値下がり分+行使価格と株価の差の両方を得ることができる。

たとえば、先ほどの例(権利行使価格1000円で下限行使価格700円。権利行使価格は当日終値の90%)でMSワラントを100万株分引き受けたとする。ワラントの発行価額は総数で1000万円。

引き受け手はこの会社の株を1000円で100万株分空売りする。その後、株価が800円の時に720円で権利行使をして100万株を得る。 取得した100万株は1000円で空売った株に充てる。 こうすることでおよそ2.8億円の利益が出ることになる。MSワラントの代金として1000万円を支払っているので2.7億円になるが、それでも大きな利益がでる。

ここまで単純ではないが、MSワラントはワラントの引受手がほとんどリスクなく儲かる仕組みとなっている。そのため、こうしたMSワラントによる資金調達は容易に行える。

その一方でMSワラントを発行すると株価に対してはマイナスの影響が大きいため、既存株主は希薄化+株価下落という形で損失を被ることになる。

カテゴリ
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